生徒の皆さん、春休みいかがお過ごしでしょう? 友だちと自転車で移動している生徒をよく見かけます。交通事故には十分気をつけてくださいね。
さて、この年度最終日は、体調不良等で修了式を欠席した人が多くいました。私が修了式に話した、『式辞』を載せておきますので、読んでくださいね。4月7日に元気に再会しましょう。(^_^)
修了式 式辞
本日をもって、令和六年度の神栖第三中学校における全ての学習活動が終わりました。修了式の修了とは、「その学年において学ばなければならないことを身に付け学び終える」という意味があります。私は、皆さんの頑張りのおかげで、毎日楽しく充実した一年間を過ごすことができました。ありがとう。よって、皆さん全員の進級を認めます。
さて、今日で現在のクラスは解散となり、四月七日の始業式から新しいクラス、新しい先生との出会いがあります。仲の良かった友だちと違うクラスになることもあるでしょう。それはピンチでしょうか?
私の教え子に現在ユーチューバーをやっている者がいるんですが、元々はNTTに務めていました。NTTは競争率が約百倍もある企業ですが、なぜ彼が採用されたかというと、その採用試験では、受験生の待合室の様子が面接官たちに映されていたそうです。その教え子は、初めて会ったばかりの人たちに積極的に話しかけ、緊張している他の人たちを和ませました。面接官は、そのコミュニケーション力を高く評価し採用となったということです。
私は、コミュニケーション能力は、学力以上に大切であると考えています。どんなに偏差値の高い大学や高校を卒業しても、会社に就職するときの面接で元気のなく会話のできない人は採用されないでしょう。緊張する場面でも、笑顔でありのままの自分を表現することができる人が世の中に求められる人なのだと思います。
新しいクラスに仲のいい人がいなかったら、それはピンチをチャンスに変えるときです。自分から積極的に笑顔で話しかけましょう。そして友だちを増やして楽しい学校生活を送ってください。
本校の職員の男女比は、ちょうど五割五割です。所員室はいつも和やかで仲良く仕事をしています。男女分け隔てなく、交流できることも社会で成功するには大切なことです。今年度のクラスが最高だと思っている人も沢山いるでしょう。しかし、今年以上のクラスをつくるのは、担任の先生やともだちではなく、実はあなた自身の問題なのです。
以前、剣道の全国大会で優勝した新潟県の燕中学校の祝勝会に招待されたことがあります。その会で挨拶した教頭先生の話なんですが、始業式の朝、校舎内を見回りしているとある女生徒がクラスみんなの机を拭いていたそうです。不思議に思い「どうしたの。」をかけるとその女生徒は、「これから一年間お世話になる友だちの机を、きれいにしているんです。」と答えたそうです。燕中は全校生徒千人を超えるマンモス校なので、話したこともない人と多くクラスメイトになったことでしょう。新しい環境を嘆く人と新しい環境でチャレンジしようとする人では、その後の一年に大きな違いが出てくることでしょう。
上手くいかないとその原因を周りのせいにする人もいますが、それも自分自身の問題なのです。誠実に人に接し、何事にも懸命に取り組めば認められ、自己肯定感を高めることができます。来年度もコミュニケーション能力を向上させて、いろんなことにチャレンジし自分の道を自分で切り開いていってください。