校長あいさつ(一部加除訂正あり)
職員室前の紅白のモクレンが満開を迎えています。また、桜の開花もすぐそこまできています。皆さんが新年度を迎える頃は、桜をはじめいろいろな花が咲き誇っているに違いありません。ところで、皆さんが花を咲かせる時期はいつになりますか?考えたことはありますか。皆さん一人一人、夢も目標も違うので、花を咲かせる時期も一人一人違ってきます。ただ、一つ言えるのは、花を咲かせるまでに、じっと力をためる時期が必要だということは同じです。皆さんも知っているとおり、花は1日では咲きません。きれいな桜にも、誰にも目を向けてもらえない枯れ木のような時期もあります。そういう時間がきっと力をつけるとき、自分を高める時期なのだと思います。
皆さんは2週間後には新しい2年生、3年生としての生活を始めているいるはずです。新しいクラスに出会い、新しい環境でのスタートを切っているはずです。その新しい年度のために、新しいスタートを切るためにも、夢をもち、目標を立てて、力をつける時期が春休みになります。今日で、令和5年度は終わります。次に向かって飛躍するための準備期間の春休みにしてください。
さて、私たちは昨年度までの3年間、新型コロナ感染症の影響で、誰もが大変な思いをしてきました。今年度もコロナ感染症の対策や時季外れのインフルエンザなどと向き合ってきました。これから先の未来も、もしかして違う感染症や大規模な災害、または社会の大きな変化があるかもしれません。そんな大変な時代がきても、皆さんなら大丈夫です。皆さんは、どんな困難にも立ち向かい、解決していけるように、今、学んでいるからです。それは「自分で問題や課題を解決していく力」、「友達と話し合い、協力しながら解決していく力」、さらにはそれらを「発信していく力」などを身に付けています。一人で解決できないときには、友達や先生、家族をたより、みんなと協力して問題や課題を解決していくことを覚えてきました。これから先、苦しいときや困ったとき、分からないときには、みんなで乗り越えていけばいいのです。そのためには、自分を大切にし、友達や周りの人達も大切にし、感謝することが大事です。どんな困難にも、みんなで立ち向かい、大きく成長してほしいと願っています。
最後になりますが、私たち人間は、いろいろな法律や決まりなどによって、人間らしく生きる権利や命などが守られています。だからこそ、自分自身を大切にしたり、周りの人達を大切にしたりするためにも、いろいろな法律やルールやマナーを守っていかなければなりません。私たち一人一人が法律やルール・マナーを守ることで、自分自身や周りの人達を守ることにもなります。年度が切り替わる春休みです。自分や周りの人達を大切にするためにも、法律とルールとマナーを守って生活してほしいと思います。
皆さん一人一人が希望に満ちた令和6年度を迎えられるよう、新年度のなりたい自分や成長した自分のことを考えながら、夢や目標が定められる春休みにしてほしいと、職員一同願っています。充実した春休みを過ごしてください。(校長 谷田川浩之)